今日は研究室メンバーの写真撮影があったので一時の講演をキャンセルしていったん帰ったんだけど、道が混んでて10分遅刻したらもう撮影終わってたw NECの講演聞きたかったな、、、
というわけで、今日みてきたものの中で気になった物を紹介してみる。
まず印刷システムのThinPrint
知らなかったんだけど、100KBくらいの書類を印刷しようとすると、プリンタに渡すデータは10MBくらいになるらしい、なのでクラウド上にある書類を印刷しようとすると回線負荷がはんぱないことになるらしい。
またクラウド上に書類があると、そのクラウド上のPCがプリンタのドライバを所有していないといけないらしく、ドライバ管理が大変らしい。
それを解決するのがこのソフト、印刷データは99%圧縮して送るので回線負荷を大幅に軽減、そしてプリンタドライバは印刷を要求した人のPCのものを使うのでドライバの管理も楽ちん、そんなソフトらしい。
印刷ジョブのデータ量がそんなに大きいとは知らなかったな、、、
フィルムディスプレイのSHiPLA
フィルム式の薄型ディスプレイで、柱や曲がった壁にはったり、床に埋めたりできるらしい。
1mx1mのフィルム型ディスプレイをつなぎ合わせてすきな大きさにすることができ、普通の大型ディスプレイより省エネらしい。
会場には2mx1mの円筒型が展示されてたが、結構まがるもんだな。
省エネを手助けするエネパル
インストールしたパソコンの使用エネルギーを見える化するソフトで、日々のエネルギー使用量や、前日と比べた削減量などが見えるらしい。
それらのデータはデータセンターにあるサーバに蓄えられて、管理者はそのサーバにリモートアクセスしてパソコンの使用状況やエネルギーの削減量などを調べれるらしい。
俺的にはなぜにわざわざデータセンターを使うのかよくわからなかったが、どうやら「エネパル用のサーバを準備すると、その分だけCO2が増える、それはこのソフトのコンセプトにそぐわない」かららしい、言われてみればそうだなたしかに。
でもって、一番スゲーとおもったのがこれ。
ウィルス対策ソフトYarai
なにがすごいって駆除率100%、ゼロデイ攻撃に対応てハイスペすぎるだろjk
なんでも、ウィルスのコードではなく処理に注目したものらしく、「悪意のあるコード」ではなく「悪意のある処理」を探すという、これまでのウィルス対策ソフトとは違う観点でウィルスを探し出すらしい。
調べるのは「悪意のある(かもしれない)処理」でウィルスパターンなんかではないので、ゼロデイ攻撃(セキュリティパッチがない攻撃)や未知のウィルスを防げるという「理屈はわかるが、、、」というソフト
「すべてのソフトのすべての行動を監視すんのは重くない?いつも使うソフトも常時監視なの?」と聞いたら「気になるならホワイトリストで監視外せますよ」と言われた。
「”ホワイトリストに登録されたソフトにパッチを当てたらセキュリティホールになった”とかもあるんじゃない?」と聞いたら「他社製のソフトとも組み合わせることできるんですよ」と言われた。なんでも4つのエンジンを使っていて、どのエンジンを使うかを選べるらしい、そして一つ目のZDPエンジンだけで50%防げるらしい。
…………?
”ホワイトリストに登録されたソフトにパッチを当てる”→”セキュリティホールができる”→”正規の処理としてデータが盗まれ、、、”てのを想定した質問だったんだが伝わらなかったようだ。
まぁ企業&自治体向けなので、パッチとかは全体に当てる前にどっかのPCでテストするんだろうきっと。。。
ちなみに、開発拠点は沖縄にあるらしい。
あとは3Dプロジェクタとか携帯メールで更新できるタッチパネル式デジタルサイネージとかいろいろあっておもしろかった。
展示はそれくらいにして講演の話、全部話していいのかわからないので気になったとこだけ抜粋で。
自治体クラウドの話。
現在のクラウド市場について
- クラウド市場が寡占状態:選択肢が少ない
- ベンダーロック:データの移行に一億円?
- 情報の非対称生:ベンダーは専門家が常駐、自治体職員は移動とかがあり常に素人状態
業界に頼みたいこと
- 標準化の推進:他社システムと協力できるように
- 適正なビジネス慣行の整備:契約終了後のデータ移行に関してとか
様々な団体が一つのクラウドを使うとき、以下のことをするとうまく行きやすい
- 法改正などにどんどん対応しないといけない
- なるべくカスタマイズしない(基盤システムに変更が必要なカスタマイズはなし)
- どうしてもするなら、カスタマイズするところを管理しないといけない。(カスタマイズの要望が多いのは固定資産、健康管理、滞納管理とか)
- 業務に合わせるシステム構築ではなく、システムに合わせる業務(ただし、システムは皆で話し合って効率的なものができてるという前提)
例えば、自治体別の個別システムだと、そのシステムの担当者が移動したり、病欠したりするとめんどくさいことに、、、でもみんなが同じクラウド作るなら、わからないことができたら他県の担当者に聞くこともできる。
そんな話の中で面白かったのがこれ
業務システムの構築に関する争いが、「情報システム課VS実務を行う課」という争いから「A県の経理課 VS B県の経理課」など実務家同士の争いになり、より建設的な議論ができるようになった。これまでシステムを導入するときは、システムを構築するシステム課と実際に使用する課であーだこーだ議論していたらしい。
しかし自治体クラウドを導入する時は、基盤部分は各自治体で同じ物を使うので、先に実際に利用する課同士でどういうのが欲しいか話し合いをしたところ、とても建設的な議論ができた。
という話、思わぬ副作用やね。
もひとつ聞いたのがクラウドの最新動向
新技術の話かと思いきや業界の動向の話だったので若干狙いがはずれたけど、おもしろいネタがいろいろ聞けた。
3つの情報機能
- 情報の収集:QRコード、RFID、タッチパネルなど
- 情報の蓄積と加工:IaaS、HaaS、SaaSなど
- 情報の利用:携帯、スマートフォン、デジタルサイネージ
- 日本なのでセキュリティが高く、高品質
- GIXがありアジアにとても近い
- 英語や中国語ができる人が多い
すっごく大まかに抜粋するとこんなとこなんだけど、合間に入ってくる実例の話がおもしろかった。
中国進出した自動車部品メーカーが、CAD技術者を教育したらCADソフトをインストールしたサーバごと引き抜かれた話とか。
イオンが商品のトレーサビリティを確保したら、産地偽装やら原材料偽装などが見つかった話とか。
Suica導入したらキセルがいなくなって大もうけした話とか。
その他いろいろ、なかなか面白いセミナーだった。
そんな感じでOCCフェア終了、受講票で若干トラブルがあったりしたけどフェア自体はなかなか面白かった。
NECの展示も多かったけど、スケジュールの都合上NECの講演が聴けなかったのが悔やまれるな、、、、
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