そこで早速試してみようと思ったものの・・・俺ってばWindows機持ってない!
というわけでMacやLinuxでWindowsのソフトを動作させるためのWineというソフトを使って、どうにかプレイしてみようと頑張ったメモ。
前提知識
HAND
友人のしげまろさんとその友達のUuGAさんが作成したフリーホラーゲーム、RPGツクールVXで作成されているらしい。RPGツクールVXで作成されたソフトを実行するためのRPGツクールVX RTPの上で動作する。
RPGツクールVX RTP
RPGツクールVXで作成されたソフトウェアを動かすために必要なもの、JavaでいうVM的なあれ?利用者はたくさんいて、相当数のフリーソフトもあるが、いかんせんWindows専用ソフトなのでMacでは動かない。
実行するには「Windows機を用意する」「MacでBootCampやParallels Desktopなどを使ってWindowsを動かす」などの方法があるが、今回は無料でできる「MacでWindowsのソフトが動くようにする」を頑張ってみた。
wine
Linuxの上でWindowsのソフトウェアを実行できることを目指して開発が続けられているプログラム群。Macにも移植されており、WineBottlerなどが有名。ただし、やっぱそう簡単にはいかないのでいろいろと頑張らないといけない。
準備するもの
- WineBottler 1.2.3 最新版は1.4.2だが、音がならないという不具合があるらしい。
- IPA モナーフォント 日本語フォントならなんでもいいが、先達にしたがってこれで。
- RPGツクールVX RTP RPGツクールVX用のVM的なもの、VX Aceと間違えないように注意。
- RGSSAD_WX RPGツクールで使われる「.rgss2a」ファイルを解凍するためのソフト
- HAND 現状の最新版は0.5(体験版)
インストール作業
1:WineBottlerをインストールして、Prefixを作る
2:日本語フォントをインストール
WineBottllerはデフォルトだと日本語フォントが入っておらず、みごとに文字化けする。なのでとりあえずIPAモナーフォントをインストールする。
- Winetricksを使ってcorefontsをインストールし、wineを再起動する
- IPAモナーフォントのttfファイルを「drive_c/windows/Fonts」内に置く
- 以下の内容で拡張子がregなファイルを作成する(文字コードはShift-JIS、改行コードはLF)
- WineのRegistory Editorで、[レジストリ]→[レジストリのインポート]する
[HKEY_CURRENT_USER¥Software¥Wine¥Fonts¥Replacements] "MS Gothic"="IPA モナー ゴシック" "MS Mincho"="IPA モナー 明朝" "MS PGothic"="IPA モナー Pゴシック" "MS PMincho"="IPA モナー P明朝" "MS UI Gothic"="IPA モナー UIゴシック" "MS ゴシック"="IPA モナー ゴシック" "MS 明朝"="IPA モナー 明朝" "MS Pゴシック"="IPA モナー Pゴシック" "MS P明朝"="IPA モナー P明朝" [HKEY_LOCAL_MACHINE¥Software¥Microsoft¥Windows NT¥CurrentVersion¥FontLink¥SystemLink] "Lucida Sans Unicode"=hex(7):69,70,61,67,75,69,2d,6d,6f,6e,61,2e,74,74,66,2c,¥ 49,50,41,20,83,82,83,69,81,5b,20,55,49,83,53,83,56,83,62,83,4e,00,00 "Microsoft Sans Serif"=hex(7):69,70,61,67,75,69,2d,6d,6f,6e,61,2e,74,74,66,2c,¥ 49,50,41,20,83,82,83,69,81,5b,20,55,49,83,53,83,56,83,62,83,4e,00,00 "Tahoma"=hex(7):69,70,61,67,75,69,2d,6d,6f,6e,61,2e,74,74,66,2c,¥ 49,50,41,20,83,82,83,69,81,5b,20,55,49,83,53,83,56,83,62,83,4e,00,00
3:オーディオの設定
デフォルトだと音がならないので、オーディオの設定をする。ここまで終わると東方シリーズ等大抵のソフトは動く。
- plugplayが使えるように、system.regを編集する 変更前
- WineのWinetricksを使って「directx9」「dsound」「dmsynth」「sound=coreaudio」を入れる
- 以下の内容で拡張子がregなファイルを作成する(文字コードはShift-JIS、改行コードはLF)
- WineのRegistory Editorで、[レジストリ]→[レジストリのインポート]する
- Wineを再起動すると、後述のオーディオ設定で使う項目が表示される(デフォルトだと下記の項目は存在しない)
- WineのConfigurationで[オーディオ]の[ドライバを選択]のところを、「CoreAudioドライバ」を選択する
- WineのConfigurationで[オーディオ]の[DirectSound]の[ハードウェアアクセラレーション]ところを、「エミュレーション」を選択する
- WineのConfigurationで[オーディオ]の[音をテスト]ボタンを押下し、音が出ればOK
[System¥¥CurrentControlSet¥¥Services¥¥PlugPlay] 1347102571 "Description"="Enables automatic configuration of devices" "DisplayName"="Plug and Play Service" "ErrorControl"=dword:00000001 "ImagePath"="C:¥¥windows¥¥system32¥¥plugplay.exe" "ObjectName"="LocalSystem" "PreshutdownTimeout"=dword:0002bf20 "Start"=dword:00000002 "Type"=dword:00000020変更後
[System¥¥CurrentControlSet¥¥Services¥¥PlugPlay] 1347102571 "Description"="Enables automatic configuration of devices" "DisplayName"="Plug and Play Service" "ErrorControl"=dword:00000001 "ImagePath"="C:¥windows¥system32¥plugplay.exe" "ObjectName"="LocalSystem" "PreshutdownTimeout"=dword:0002bf20 "Start"=dword:00000002 "Type"=dword:00000020
[Software¥Wine¥DirectSound] "HardwareAcceleration"="Emulation"
4:MIDIファイルが鳴るように設定(オプション)
HANDでは使っていないぽい(?)が gm.dls を「drive_c/windows/system32/drivers」に配置するとMIDI音源も再生できるようになるらしい。5:RPGツクールVX RTPのインストール
ふつうにインストールできる。6:HANDのインストール
HANDをダウンロードしてインストールする。何もせずに実行するとアーカイブが読み込めないとか何とかでエラーになるけど、 この「アーカイブ」とやらはHANDのディレクトリにある「Game.rgss2a」のことらしい。
そこでVC++6のランタイム(vcrun6)をインストールし、RGSSAD_WXというソフトを使ってこのファイルを解凍する。
- 「Game.rgss2a」のファイル名を「Game.rgssda」に変更する
- WineのWinetricksを使って「vcrun6」をインストールし、wineを再起動する
- RGSSAD_WXを使って「Game.rgssda」を解凍、できたファイルは「Game.rgssda」と同じディレクトリに置く
- 「Game.rgssda」を削除もしくはリネームする
動かしてみる
以下のようにちゃんと動いた、BGMもきちんと鳴っている。感想
まず、デフォルトで音が鳴らないのってどうなの?次に、デフォルトで入るファイルがレジストリ編集しないと読めないってどうゆうこと?
最後に、てゆうか最新版になると上記の設定しても音が出ないってなんでだよww
以上、wineへの愚痴でした。
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